インプラントとは?
大阪中之島デンタルクリニックではインプラント治療は麻酔治療にて行います

インプラント治療とは、様々な原因で歯が抜けてしまったところ(顎の骨の中)に、人工の歯根(多くはチタン製)を埋入して、歯が顎の骨の中に埋まっていたのと同じように、顎骨に固定した後に、その上に人工の歯を被せて、咬み合わせを作り上げるものです。
【インプラントはこんな方にオススメ】
- 取りはずしの必要な入れ歯がどうしても合わない方
- 歯が抜けた部位を治療するのに隣の歯を削りたくない方
- 天然に近い咬み合わせを回復したいとお考えの方
当院でのインプラント治療の特徴
- 常に院内に麻酔の専門家が常駐しているため、確実に安心な静脈鎮静麻酔法でのインプラント手術が可能
“いつの間にか手術が終わっていた”という感覚が得られるインプラント手術を実現 - “他院で「インプラントは不可能」と診断された患者様での当院では手術が可能な場合が多数
(骨の状態、全身疾患の状態、精神面での状態などあらゆる状況に対応可能) - 麻酔を必ず用いたオペのため、複数歯のインプラント埋入が可能となり、手術回数を軽減できる
- 全ての診療室が個室(オペ室)の装備がなされている
- 世界的な信頼度の高いインプラントシステムの他、個々の口腔内の状況に応じて様々なインプラントシステムを用意
【インプラント】
スプライン、京セラ、デンティウム、インプラテックス、メガジェン、オステム、 アストラテックインプラントシステム etc
- 年間300本以上のインプラント実績
- CGF(自己血を用いた骨補填材の生成)を実施可能な認可を得ている
- サイナスリフトが必要とされる症例においても、ソケットリフトで対応可能な場合がある
- 必ず手術前にCTを用いた診査・診断を実施
- インプラント手術におけるヒューマンエラー(人為的ミス)をほぼゼロとするために、サージカルガイドを用いた事前診断模型を製作した手術が可能(コンピューターガイド手術)
- 一時帰国の際に治療を終えたいなど、希望される方においては、即時埋入によるインプラント手術も選択可能
- 他院での診断におけるセカンドオピニオンにも対応(検査資料をお持ちください)
- ガイドデント社によるインプラント治療の保証サービスも充実
- そもそもの歯を喪失した原因である歯周病菌の術前ケア(除菌管理治療)を実施できる(ORP)
- インプラントのメンテナンスに精通した歯科衛生士が常駐し、担当制で術後の衛生状態を管理
- インプラントに精通した複数の歯科医師による症例検討を実施の上、治療計画を立案
- 各種デンタルローン・クレジットを完備しており、分割によるお支払いに対応
インプラントは100%成功するとは限りません。(当院では97%の成功率です)骨の状態や全身状態、歯周病などにより、成功率は左右されることがあるからです。
しかし術前審査などをきちんとした方法で行って、術後もメインテナンスをすることにより、長持ちすることが実証されている、世界的に認められた方法です。仮に失敗したとしても多大な損害を与えることなく、治癒を待って再び新しいインプラントを埋入するということも可能です。

インプラント治療を受ける前に
治療計画の立案

入念な治療計画を立てることがインプラント治療前の大切な心がけとなります。インプラントを行うには安全に、長い間使えるようにしたいですから、そのためにもしっかりとした治療計画が必要となります。
当院に限らず、インプラント治療を受ける上で、念頭に置くべきポイントを以下に述べます。(重要!)
1. どこに何本埋めこむか
図面がないのに大工さんに家を造ってもらいますか?図面を見ずに、建築を初めてもらいますか?
2. 治療期間はどれくらいか
「怖くないですか?」よりも気になるのは「いつ完成するのか?」ではありませんか?スケジュールがわからないと、不安になりませんか?
3. インプラントの費用はいくらくらいか
「やさしくしてもらえるのか?」よりも気になるのは、「いくらかかるのか?」ではありませんか?
4.合併症などの危険性はどうか
リスクのないオペはありませんから、最悪のケースについても予め説明を受ける権利があります。当然、歯科医師の方にも、説明する義務があります。
5.レントゲン写真の見方を教えてもらう
上記のポイントを理解するためにも、納得できるだけの最低限の知識が必要です。レントゲンは歯医者の情報であると同時に患者の情報です。見方が分からないと情報の把握ができません。歯医者ばかりがいくら分かっていても患者が情報を得られないのなら、疑問だらけの中で治療を受けなければなりません。
6.オペ室は必要か?
これは私の個人的な見解ですが、オペ室はあったほうがいいとは思いますが、絶対必要不可欠とは思いません。歯科治療そのものは、口腔内という最悪の環境の中で行われていて、術後感染の原因のほとんどは口腔内細菌によるものです。ですから唾液とか歯垢に対して神経質なまでに注意を払うべきですが、オペ室があるからこの点は大丈夫だとは思っていません。
しかし、 歯を削っているすぐ脇でインプラント、というのは感心しません。よって当院では、完全個室スタイルをとっています。
インプラント治療が適している方

- 支える歯が片側にしかないためブリッジを付けられない人
- ブリッジを支える歯と歯の間隔が広すぎる人
- すでに入っているブリッジを壊したくない人
- 前歯が抜けている人
- 奥歯が無い人
- 歯をブリッジのために削りたくない人
- 入れ歯が面倒だと感じている人
- 入れ歯の感触が耐えられない人
- 入れ歯で発音などが難しいと感じている人
- 固定義歯が職業上必要な人
- 入れ歯が心理的にストレスとなる人
- 入れ歯が合わなくなった人
治療にあたって注意を要する人

- 強い代謝系疾患の症状がある人(糖尿病など)
- 循環器疾患がある人(心筋梗塞など)
- 内分泌機能障害(甲状腺疾患など)がある人
- 高血圧の人
- 呼吸器疾患(喘息など)がある人
- 腎疾患がある人
- 人工透析を受けている人
- 出血性素因のある人(血が止まりにくい状態の方)
- 骨粗鬆症の人
- 薬物中毒の人
- 肝疾患がある人
- 妊娠中の人
インプラント治療のメリット・デメリット
インプラントと他の方法を比較して説明します。
入れ歯(部分入れ歯)の場合

入れ歯のメリット
- 一般的な治療なので、比較的簡単に受けられる
- ブリッジのように健康な歯を大きく削られなくて済む
- 保険の範囲内でも治療ができる(自費の入れ歯もあります)
入れ歯のデメリット
- 装着時に違和感を生じやすい
- 思うように発音できない場合がある
- 安定した噛み心地が長期維持できない場合がある
- 固い食べ物では苦労する場合がある
- 食後に毎回はずして、清掃の手入れが必要
- 顎の骨や歯ぐきの形態が変化し、安定感が悪化する
- 長期間の使用により顎の骨が退化する恐れがある
- 歯ごたえのある食事がしにくい
- 部分入れ歯の場合、固定のバネ(金属)が目立ってしまう
ブリッジの場合

ブリッジのメリット
- 自分の歯と同じような外観を回復できる
- ある程度、自分の歯と同じように食事の時、噛むことができる
- 咬み合わせを回復することができる
ブリッジのデメリット
- しっかりした歯が両側にないと治療できない
- 歯の抜けた部分の骨が次第に痩せていくことがある
- ブリッジを固定するため、周囲の健康の歯を削らなければならない
- 土台にする歯に負担がかかりやすい(咬合圧の負担が大きい)
- 歯周病になりやすい
インプラントの場合

インプラントのメリット
- 自分の歯のような外観に回復できる
- 長期間、安定した咬み合わせをたもつことができる
- 失った歯が多くても、噛む能力を回復できる
- 自然の歯と同じような機能を期待できる
- 顎の骨が衰えるのを防ぐ
インプラントのデメリット
- 治療期間が長くなる
- 高額な費用を要することがある
- 熟練度、滅菌システム、精度の高い作業を要します
- 手術が必要
インプラント治療の流れ
インプラント治療の流れ

1.診査・診断・前準備
2.口腔内診査・レントゲン・CT・口腔内模型等の診断用の資料をとります
- ※ 当院で歯科用CTの撮影をいたします。
3.治療方針の説明
上記の資料をもとに、インプラントをどの場所に埋入するか、咬み合わせをつくるまでの手順、それに要する期間や費用などの説明を行います。
インプラントの埋入手術

局所麻酔下にて、インプラントを顎の骨の中に埋め込みます。骨の状態によっては同時に骨の造成が必要なこともあります。手術は静脈内鎮静法を用いて、不安や 恐怖感を抑え、血圧、心電図、酸素分圧等の測定をしながら、慎重に行います。
「手術は受けたいのだけども、怖くて……」と思われる方も安心して受けていただけます。
所要時間は30分~1時間半程度です。術後は少々安静にして頂きたいですが、入院は必要なく、 普通の生活をして頂いて結構です。
インプラントが骨に結合するのを待つ期間

インプラントの種類と方法によっては、手術後すぐに仮歯を被せて咬み合わせをつくることもありますが、多くは暫くの間、骨に結合するのを待つための治癒期間をおきます。個々の状態によって数週間から半年位の幅があります。
咬み合わせの構築

インプラントおよび周囲の歯の型を採り、人工の歯を作製し、口腔内にとりつけ、咬み合わせをつくります。治療の内容によっては、この段階でまず仮の歯を作製し、他の歯とともに口の中での調整をはかってから、最終的な咬み合わせをつくることもあります。
インプラントの寿命について

基本的には、長期にわたって使うことが出来ます。インプラントの10年後の生存率は平均で95%と言われています。但しこれは平均寿命であって、定期的なメインテナンスを受けることで、この日数をのばせることは可能です。
万一、インプラントを不幸にして撤去する場合でも、再度骨を増やしたりする処置を行ってインプラントを埋入することが可能です。もちろん、そのようなことがないように定期的なメインテナンスを受けることも重要です。
インプラント治療を受けた後で
歯科治療は特殊?
歯科の治療において、「治る」というのは、実は内科や整形外科において治療して「治る」というのとは意味が違います。
歯科治療では、一度悪化した部分は、基本的には元に戻りません。お入れするものは、自然の歯とはちがって、人工の修復物だからです。つまりムシ歯になる前と同じ状態に戻ったわけではありません。わかりにくいでしょうから、ちょっと例を挙げてみましょう。

たとえば患者さんが骨を折ってしまった場合でも、ギブスをしておけばそのうち自然に骨がくっついて、元の状態に戻ります。元に戻りさえすれば、もう通院しなくても、普通にしていれば折れたりしません。
また風邪をひいたとき、内科で検査や投薬をうけて、数日後には体調は元通りになったというのも、「治る」と表現します。これが「治る」というイメージだと患います。
ですから患者さんはそういう感覚で、歯も治療をしたら完全に元通りに戻る、という風に錯覚してしまいがちです。
でも、それは正しくはありません。
歯の場合、治療したという表現は、完全に元に戻ったのではなくて、人工の材料をつめて、修理・修復しただけです。ムシ歯にかかる前の健康な状態と、人工物で修復された治療後を比較すると、修復後ではつめものと、元々の歯との間には、ミクロのスキマができてしまったので、バイキンが入りやすい、弱い歯になってしまったと言えます。天然の無傷の歯に優る人工物はありえません。
メインテナンス(定期検診)
機械類は定期的に油を注さなければ、このように使い物にならなくなってしまいますよね。歯も、これと同じなんです。人工物を体の中に入れたら、必ず定期的な検査やお手入れが必要なのです。
『できれば、した方がいい』、ということではなくて、『しなければ、どんどん悪くなっていってしまう』のです。

ほとんどの方は、歯が悪くなってから来院されます。悪くなった場合は、健康な状態に戻すことは歯科の場合まず不可能です。お手入れができていなければ、歯を失っていくのは明らかです。ムシ歯や、歯周病がおこってくるからです。
特に歯周病は、自覚症状がないまま進行する病気ですので、ご自分で『おかしいな』とお気付きになった頃には、既に抜歯が避けられない段階まできていた、ということも多いんです。ということは、すでに手遅れということになります。
そうなると、今回よりもっと苦痛を伴ないながら、今まで以上に通院やその他の労力を使いながら、長時間の大変な治療を受けて頂かなくてはなりませんし、費用もかかってきます。何よりも、大切な自分の歯がなくなるという代償が、もっともつらいことです。
これは歯だけの問題ではなく、体の色々な部分に、悪影響が出てきます。手や足、仮に指1本でもなくなると、社会的には障害者として認定されます。歯も大切な臓器である以上、歯が無くなることは障害と考えても、不思議ではありません。(たとえば百獣の王ライオンでも、歯の喪失はただちに生を奪うことになります)。
ただ、定期的なお手入れとして(例えば3ケ月に1度)、メインテナンスに通って下さいましたら、この歯を一生使えるように、チェックさせて頂きます。
これは治療ではありませんので、お痛みなどはございません。むしろ気持ちのいいクリーニングですのでご安心下さい。
インプラント治療Q&A
インプラント治療の疑問点などを、Q&A形式で下に述べます。
-
- Q.手術には入院が必要になりますか?
-
- A.
-
ケースにもよりますが、通常は入院の必要はありません。むしろ手術後にインプラントが骨と結合するまでの期間(安静期間)の過ごし方のほうが、大切になります。
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- Q.インプラントの手術は安全なのでしょうか?
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- A.
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手術前に各種の検査(必要であればCT撮影も行います)を行い、あごの骨の形や状態を正確に把握し、神経や血管などに十分配慮しながら手術を行うので、安全性にはほとんど問題ありません。治療に際して解剖学的理由などで、手術が困難だったり、手術の安全性に問題がある場合には、その旨説明させて頂きます。
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- Q.インプラントはどれくらいもつのでしょうか?
-
- A.
-
インプラント自体は長期的に安定した状態を保つことがわかっていますが、周囲の骨や歯肉の炎症が起こることは天然の歯と全く変わりません。そのために、インプラント自体に問題がなくても、インプラントを抜かなくてはならないこともあります。
そうならないためにも、毎日のホームケアと定期検診が重要です。またインプラントの上に取り付けた人工の歯は、構造上ある程度の寿命がありますので、調整や補修・作り替えが必要な場合があります。
-
- Q.インプラント治療は誰でも受けられますか?
-
- A.
-
ほとんどの方が受けられますが、インプラントを埋め込むあごの骨の量が少ない場合は、骨移植を行ったり、特殊な処置によって、骨の量を増やしてから治療を行うケースもあります。しかし、骨などに大きな問題がある場合やその他歯科医の判断で、インプラント治療が行えない場合もあります。
-
- Q.治療期間はどれくらいですか?
-
- A.
-
インプラントの種類・手術方法・先だって行う手術・処置、また下あごか上あごかによっても異なります。さらにさまざまな検査やムシ歯・歯周病・咬み合わせの治療などがあれば、その治療などの期間も加えると長くなる場合もあります。平均的には4~12ヶ月ほどです。
-
- Q.抜歯してどれくらいの期間でインプラントの手術ができますか?
-
- A.
-
一般的には3~12ヶ月間、歯槽骨ができるのを待って行います。しかし場合によっては抜歯した後10日程度、または抜歯してすぐにインプラントを埋入することもあります。
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- Q.内科的な疾患がある場合、治療は受けられますか?
-
- A.
-
疾患の程度によっては、手術が難しいこともありますので、相談して下さい。特に糖尿病、腎臓や肝臓の疾患、ぜんそくなどの呼吸器系疾患、心臓病などの循環器系疾患、高・低血圧の方などは、その病気を治療している先生の意見なども参考にして総合的に判断します。また妊娠中の方は出産してからのほうが望ましいでしょう。
-
- Q.治療費はどれくらいかかりますか?
-
- A.
-
インプラント治療を行う本数や治療方法によって費用は異なりますが、あくまでも健康保険の対象外ですので費用は高めになります。あらかじめ、よく相談し、納得してから治療を受けて下さい。
-
- Q.痛みや腫れはありますか?
-
- A.
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ほとんどの場合、静脈内鎮静法などを用いますから、眠っている感じで手術をしますので、痛みはほとんどありません。術後は多少の痛みと腫れがでる場合もあります。また上顎洞などをさわる場合には、抗炎症剤などの点滴などを用いて腫れをおさえたり、点滴用の鎮痛薬を用いて痛みを軽減させたりいたします。
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- Q.インプラントをあごの歯槽骨に装着して体に影響がありますか?
-
- A.
-
人体になじみやすく腐食しないもので、拒絶反応を起こさないことが証明された材料を使用するので、体に悪い影響はありません。また人工骨を用いる場合も、β-TCPという人工骨なので、安全です。
麻酔を生かした「心の痛みも治せる治療」で
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